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つるべすし弥助 吉野に古くから伝わる食文化を後世にも伝えていきたいですね。

第49代目当主 宅田弥助さん

つるべすし弥助 つるべすし弥助 つるべすし弥助

私が生まれた宅田家は、あの源平合戦で有名な平家にゆかりのある家系です。歌舞伎の舞台にもなっている「つるべすし 弥助」は、長きにわたって先祖代々大切に受け継がれてきたお店です。

そう思うと、この歴史を途絶えさせるわけにはいかないと、強い使命感を常に感じさせられます。

そんな伝統を受け継ぐために、例えば食材なら地元の吉野川で獲れる鮎など、地産のものを使うことにこだわりを持ち続け、決して質を落とすことのないように努めています。

昭和の大作家・吉川英治さんも昭和30年に来訪され、当店自慢の鮎料理をお召し上がりになられました。その時に詠まれた
「浴衣着て ごん太に似たる 男かな」
という句碑を飾っておりますので、ご来店の際はぜひご覧ください。

つるべすし弥助
つるべすし 弥助

創業800有余年、歌舞伎「義経千本桜」三段目「すし屋」の舞台となったつるべすし弥助は吉川英治や谷崎潤一郎などの文人のほか、美空ひばりや藤島桓夫やディック・ミネなどの歌手も訪れた老舗。つるべすしとは酢でしめた鮎のお腹にすし飯を詰めたもので、それを入れていた桶の形が井戸水をくみ上げるつるべに似ていることがその名の由来。戦前から続く風情ある佇まいの木造三階建、ベンガラの赤壁にせまる崖に見立てた山庭を三階の大広間から一望でき、贅沢なひと時が味わえます。鮎料理を中心とした懐石料理や寿司定食、土産物に最適な鮎ずしも用意されています。

■場所/奈良県吉野郡下市町下市533 TEL.0747-52-0008
■定休日/月曜日 ■営業時間/11:30~22:00(要予約)
■アクセス/近鉄下市口駅から奈良交通バス 下市本町下車、徒歩約1分

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